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獣医師から学ぶペットの病気

症状

A.簡単にいうと、どんな状態?

  • 犬の体温が急上昇して直腸温が40度を超え、
  • そのまま下がらなくなって、
  • グッタリする

B.もっとくわしく!どんな症状が出る?

  • 高熱(直腸温度で40〜42度 43度になったらアウト!)
  • ハーハーと浅く速い呼吸(パンティング)
  • 大量のヨダレ→脱水→粘り気のあるヨダレに
  • 異常に喉が渇く
  • 舌や歯茎の赤みが強い、目が充血している
  • 目つきがどんよりしている
  • ふらふらして普通に歩けない
  • 横たわってグッタリする、舌が横から出る
  • 心拍数が増加する(ドキドキする、脈が速くなる)
  • 嘔吐したり下痢や血便が出たりする
  • 意識がなくなる
  • けいれん発作・昏睡状態
  • 血圧低下
  • 心音弱まる
  • 舌や歯茎が真っ青(チアノーゼ)
  • 呼吸がおかしくなる
  • 無尿
  • 最後はショック状態で死亡することもある

※上記全ての症状が出るわけではありません。
※犬の体温は、肛門に体温計を入れて直腸温度を測るのが一般的
※熱中症は症状の進行が速いので、疑わしければすぐに身体を冷やして体温を下げることが重要
※けいれん発作・昏睡状態は復活が難しい(予後不良)

C.理解を深める予備知識

そもそも犬はどうやって体温調節しているのでしょうか?

01)犬には人間のように体表に汗腺が多くはない!

犬には脚の裏側や鼻の頭付近などの所に汗腺(エクリン腺)があるだけで、犬は体温が上昇したときに、人の様に全身にタップリと汗をかいて気化熱で体温を下げることが出来ません。
※最近では、全身に分布しているアポクリン腺からも汗をかくと言われておりますが、分泌量は多くはないため、体温を下げる効果を期待するのは難しいです。

では、どうやって体温調節するのでしょうか?

02)体温調節はパンティングで

犬は口を開けて速く浅くハーハーし(パンティング)、空気の出し入れで体温調節します。

では、なんで空気の出し入れで体温調節できるのでしょうか?

03)唾液を蒸発させる際の気化熱で体温を下げる

パンティングは、唾液を蒸発させる際の気化熱で体温を下げようという方法です。
ですから、体温が高くなって、熱中症の初期段階では、このパンティングが更に速くなり、さらに大量のヨダレを流しはじめます(冷やすため)。
しかし、熱を下げる効率は汗と比べるとよくはありません。このことが、犬は寒さには強くても、暑さに弱い理由の一つです。

では、どんな条件でもパンティングで体温調節できるのでしょうか?

04)パンティングで体温調節できる条件

空気が体温より冷たい場合は、体温を冷やすことが出来ます。
それは、身体の熱を冷たい空気に移動して、身体を冷やすことが出来るからです。

では、体温調節できない条件とはどういう状況でしょうか?

05)パンティングで体温調節できない条件

空気が体温と同じがそれ以上になると、体温を冷やすことが出来なくなってきます。
つまり、室温や気温が高くなると、体温調節できなくなるのです。(←これ大事!)
ですから、温度の高い部屋・密閉空間では体温が急上昇します。
この様な理由から、夏の車中に放置するのはダメ!なのです。(高温で換気不十分な場所だから)

直腸温度が何度だとこんな症状が出るという目安はありますか?

06)体温と症状の目安

40℃以上 : 
口を開けて呼吸をし始める、粘膜が充血してくる
41℃以上 : 
呼吸が速くなる、パンティング、皮膚が充血してくる
これらが続くと呼吸困難、意識混濁、血圧低下などでぐったりしてきます
42℃以上 : 
細胞レベルでの障害が起きはじめます。意識障害、嘔吐、痙攣などの症状が出てきます。
これらが続くと、ショック、脳障害、多臓器不全などになる可能性があります。
43℃以上 : 
細胞、組織の不可逆的な変性により死に至ります。

では、体温が上がって、熱中症となり、死んでしまうのはなぜですか?

07)熱中症で血液がどうなるから死んでしまうのですか

熱中症で体温を下げるために唾液がドンドン出ていくと脱水になります。

脱水になると血液が濃くなります(舌が真っ赤になる)。

血液が濃くなると、血液循環が悪くなります。

血液循環が悪くなると、酸素が全身に行き渡らなくなり、酸欠状態になります(舌が真っ青になる)。

この状態が続くと、意識がもうろうとしてくるなどのショック状態になり

死に至る
という流れです。

ところで今更ですが、体温はどの様に測るのでしょうか?

08)体温は直腸温度

犬の体温は、肛門に体温計を入れて直腸温をはかるのが一般的です。
危険なので口では測りません。

直腸に体温計を入れるなんて、怖いんですけど…。

09)直腸温度の測り方

まず、愛犬の体をやさしく撫でてリラックスさせる

念のため動かないように体を押さえてシッポを上に持ち上げる

電子体温計を3〜5cmくらいゆっくり肛門へ挿入する

約1分待つ

挿入部分の汚れをティッシュペーパー等で拭いてから目盛りを読み取る

体温計は石けんと水でよく洗う

※犬の平熱は37.5〜39℃くらい(個体差あり)
※犬の発熱は39.5℃以上(個体差あり)
※40℃を超えると脱水症状で命に関わることもある
※ちなみに、低体温は36.7℃以下
※体温計は水銀のものは割れると危険なので、できれば電子体温計を使用
※犬猫用で先がゴム製になっているタイプだと動いた時にも安心
※基本的に犬はお尻を触られることを嫌がりがち
※突然体温計を肛門に入れようとしたら、グッタリしていてもビックリすることがある
※体温計にはラップを巻いて、水で濡らしたり、ワセリンやベビーオイル、サラダ油、
 オリーブオイルなどを塗ると滑りが良くなる
※「プローブカバー(体温計の先につける使い捨てのビニールのカバー)」は衛生面が気になる方には
 用意されることをオススメします
※慣れるまでは犬を落ち着かせる人と体温をはかる人の2人で協力するのがオススメ
※直腸内にウンチがあると正確に測定できないため、必要があればかき出す。

なるほど、でも、普段体温を測る習慣はないし、まして外出時に体温計があるとは限らない…。
他に目安になる方法は無いですか?

10)耳の付け根、額、足先を触ってみる

耳の付け根や額、足先は犬の身体の中でも体温が低い場所です。
その部分を触ることで、愛犬に熱があるかどうかを見極めることができます。

しかし、熱中症と思われる場合は、触れば明らかに熱いので、迷うことはないと思います。

1. 理解度確認問題

Q1-01.

どういう状態が犬の熱中症?

A1-01.

犬の体温が急上昇して直腸温が40度を超え、そのまま下がらなく
なって、グッタリした状態

(cf. 1ーA)

Q1-02.

犬はどうやって体温調節するの?

A1-02.

パンティング(速く浅くハーハー)

(cf. 1ーC−02)

Q1-03.

犬の体温は何を測りますか?

A1-03.

直腸温度を測る

(cf. 1ーC−08)

Q1-04.

室温20度の部屋で犬は体温調節できますか?

A1-04.

室温が体温より低いので、体温が上がっても(運動するなどして)、パンティングで体温調節できます。

(cf. 1ーC−03,04)

Q1-05.

真夏の炎天下、あなたは買い物に行くからと、犬を車中に放置しました
車内温度は43度でした。犬は体温調節できますか?

A1-05.

できません!

車内温度が平熱より高いので、パンティングでは体温調節できません。(cf. 1ーC−03,05)