最近、ほぼ毎日の様に「犬・猫にインフルエンザは感染するのか?」というご質問を受けております。
ネット上で情報を検索してみておりますが、今のところ下記のような結論になっているようです。
"At this time there is no data demonstrating any risk of dogs and cats contracting this strain of the virus."
「現時点では、新型インフルエンザウイルスに感染したことによるリスクを示すデータは存在しない。」
英文解釈の授業の様ですが、"At this time there is no data 〜. (現時点で〜を示すデータは存在しない)"という表現は非常に重要で、「未来永劫〜となることはない!」という意味ではありません。あくまでも「現時点ではそういった出来事はない(が、今後出てくる可能性はゼロではない)」という意味で、手放しで安心して良いわけではないということです。
もちろん、「必ず」将来、犬・猫がインフルエンザウイルスに感染・発症するわけではありませんが、私が落ちてきた隕石にぶつかる可能性を完全否定することは出来ないのと同じように、あるともないとも断言できない状態だということです。
考えられる可能性としては、
●感染はするが、発症する直接的な原因は他の病原体
●発症するが、呼吸器系とは全く違うところに影響を与える
などがありますが、どれもまだ推測の段階です。
コントロールできないことを悩んでも仕方ありませんので、ここは、良質な栄養、運動、睡眠をとって、十分な抵抗力を発揮できる状態を維持したいところです。
それと、不安に思う情報があれば、必ず「一次データ」つまり、大元の情報にアクセスする習慣をつけますと、不安が吹き飛ぶことがよくあります。というのも、そういう情報は、単に解釈か表現が不適切なだけで、「事故に遭う可能性がありますから、道路は歩かないようにしましょう!」といった情報提供のことが多いからです。
しかし、一般の方がそれに気付かないのはある意味仕方のないことです。ですから、不安に思ったら、あなたの身近なプロにきいてみるのが一番速い解決法だと思います。
寒くなってきましたが、皆さんどうぞご自愛ください。