
度々トイレに逝ってはしゃがんでいるのに、オシッコは出なかったり、出たとしてもほんの少し…
これって、様子をみていていいのかな?
そんな状況でしたら、ひょっとしたら尿路結石症かもしれません!
尿路結石症ってなに?
尿路結石症(尿路に結石ができる病気)は、結石ができる部位によって名前が異なります。
腎結石(腎盂の結石)
尿管結石(腎臓から膀胱までの管内)
膀胱結石
尿道結石(膀胱から先)
ここでは、膀胱結石症のチェック法法についてお話しさせていただきます。
飼い主がみてわかる、膀胱結石症のサイン
膀胱結石は、尿路結石の中でも最も多くみられるものです。
その多くが尿路感染症に由来します。
結晶や小さな結石ならば流れ出ることも多く、固まる前に大量の水分で流せば大きな問題になることはありません。
しかし、大きな石ができてしまうと、次の様な症状が出てきます。
□何度もトイレにいく
□オシッコを出す姿勢をとっても、オシッコがポタポタとしか出ない
□オシッコを出す姿勢をとっても、オシッコが全く出ない
□オシッコの色が濃い(紅茶色〜コーヒー色)
□オシッコが濁っている
□オシッコに小さな血の塊がある
□オシッコの臭いが気になる
□ペットシートがざらざらしている
□ペットシートに光を反射してキラキラ光った結晶が残る
□オシッコをするときに鳴き声を上げる
□オシッコが終わった後に陰部をペロペロとなめる
こんなサインが出てきたら、それは膀胱結石症かもしれません。
まずは、ひどくならないうちにかかりつけの動物病院で検査をしてもらいましょう。
ところで、どんな検査をしてもらうのでしょうか?
検査は尿検査、レントゲンと超音波
膀胱結石が疑われるときには、まず尿検査を行います。
次に、レントゲン検査(X線検査)ですが、これで画像として結石をみつけられる「ときがあり」ます。
なぜ「ときがある」なのかと申しますと、結石の成分によっては、X線画像にハッキリと写らないものもあるのです。
そんなときは、超音波検査を行います。レントゲン検査は静止画像ですが、超音波検査はリアルタイムの動画として観察することができます。
ですから、確実な診断を行うために、レントゲン検査も超音波検査も両方行うこともあります。
手術以外の治療法を選択できる状態とは?
●結晶はあるが結石は無い
●結石はあるが小さい
●ストラバイト結石だ
●現時点で緊急性はないと判断された
という場合です。
では、手術以外の治療法には、どんなものがあるでしょうか?
手術以外の治療法
●膀胱洗浄
●点滴
●薬
●療法食
などがあります。
それぞれを簡単に解説しますと、
【膀胱洗浄】
尿の出口から膀胱に向かって細い管を通し、膀胱の中を洗浄する方法です。
【点滴】
尿量を増やして、石として固まりにくくする方法です。
【薬】
薬を使って結石を溶かす方法です。
多くの場合は、尿路感染症を起こしているので、その場合は抗生物質(菌を殺す薬)を使って、まずは感染症の治療を優先することもあります。
【療法食】
結石対策用のフードを食べることです。
この様な選択肢が一般的です。
しかし…
●この子は結石体質だからもう治らないと言われましたが、本当ですか?
●サプリで尿を酸性に保ち続けなければいけないのでしょうか?
●手作り食で対処出来ませんか?
●療法食を食べていたのに結石になったのは何でですか?
●尿pHを毎日計るのに疲れました…
●一生療法食だけなんてかわいそう…
●一生pHを計り続けるなんて辛い…
●ストラバイト結石用のフードを食べさせているとシュウ酸カルシウム結石ができると聞きました…
●食事では解決出来ない結石があると聞きました…
●シュウ酸カルシウム結石は溶けないと聞きました…
●我が子に食の楽しみをもう一度味あわせてあげたい…
●ビタミンCの摂りすぎは結石になるって本当ですか?
●結局尿の最適なpHはどれ位なのですか?
●食事中のタンパク質濃度はどれ位がベストなのですか?
などなど、こんなご質問をよくいただきます。
通常のセオリー通りの方法「ではない方法」を模索するなら、視点を変え、選択肢を変える必要があります。
かのアインシュタインもこんなことを言ったという説があります。
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同じことを繰り返しながら、違う結果を望むことそれを狂気という。
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そこで、今まで原因療法的に結果を出し続け、
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尿pHが高いのに、ストラバイト結晶が出ない状態
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を作ってきた須崎動物病院の、結石対策の考え方と方法についてまとめたセミナーを以前開催いたしました。
あっという間に満員御礼となり、その時参加出来なかった方から「もう一度開催して欲しい」とお願いされているのですが、現時点では時間的な余裕がございません。
そこで、その模様を録画した教材がございますので、ぜひ、こちらをご活用下さい。
どんなに高性能な車でも、タイヤがなかったり、ハンドルがなかったら動きません。
結石対策には、この教材の全ての知識が必要です。
ぜひ、繰り返し何度も何度もご覧になり、
「結石体質ですから、一生、療法食を食べさせ続けるしかありません!」
を、
「現状では結石体質だが、条件を変えれば卒業できるし、それは飼い主ができること!」
という自信に変えていただけたら幸いです。
その教材はこちらです。