
犬猫の外耳炎は炎症を抑えれば治る!のか?【獣医師執筆】

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愛犬の外耳炎が治りません。
耳にいい食材、サプリメントを教えて下さい。
外耳炎にいい食材、サプリメントを教えて下さい。
炎症を抑える食材、サプリメントを教えて下さい。
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こんなご質問をほぼ毎日受けます。
質問通りの答えしか手に入らないので
質問が不適切だと
答えも不適切になります。
そして、
残念ながら上記のような質問をしても
外耳炎が解決する情報にはつながりません。
なぜなら…
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外耳炎は何かの栄養素や食事成分が
不足してなる病気ではない
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からです!(←ムチャクチャ大事)
そもそも「●●炎」という名の病気は
「炎症」が起こっています。
炎症は白血球と異物の闘いです。
ということは、「●●炎」といったら
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異物量が多いですよ!
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という意味であり
●●の部位がおかしいのではなく
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●●の部位が闘いの場になっています!
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という意味になります。
ですから、外耳炎を解決するためには
異物量を減らすことが最重要課題であって
炎症を抑えることは
二の次、三の次です。
それなのに、
「炎症を抑えるにはどうしたらいいですか?」
という質問をされると、
根本原因を減らすという方向ではなく
反応を減らす方向に意識が向くのです。
それはそれで間違ってはいないのですが
それと【同時進行】で
原因を減らさないといけないのです。
原因を減らすといっても、
その原因が
●耳にあるのか?
●耳以外の所にあるのか?
を調べる必要があるのですが、
そんなことはお構いなしに
「耳の穴に何の微生物がいるのか?」
を調べて終わりなことが多いのも現実…
マラセチアなんて、
どこにでもいる微生物が
沢山います!
なんて言われて、それを減らしても
また増えるのは不思議ではないですよね?
その結果、頑張って投薬やケアをしているのに
改善しない…
努力が報われない…
と行き詰まっている飼い主さんが多いのが現実です。
では、どうしたらいいのか?
もちろん、
外耳炎の決まった治し方
など存在しません。
理由は、
個々で根本原因の
種類も場所も変わるからです。
ですから、個々のケースで
根本原因を探ってもらう必要があります。
原因療法に取り組む
東洋医学系の動物病院なら
普通探ってもらえるはずです。
推測に基づく
行き当たりばったりの方法
ではなく、
その子その子の状態に合った方法
を選んで下さい。
でないと、
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「様子をみます」なんていって
見当違いのことに全力で取り組み、
時間が経てば経つほどこじれて
自力で元に戻る機会を逸する
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というケースを沢山みているからです。
なんでもそうですが、
相手がたとえ獣医師であろうと
「誰かにこう言われたから…」
とたった一つの視点・意味づけで
物事を決めつけて不安になる
のではなく、
(納得出来ているならそれで良し)
セカンド・オピニオンなどで視点を増やし
選択肢を増やし
その中で
「飼い主さんが望む結果」につながり
納得出来る「効果的な選択肢」を選び
「正確に取り組み」
どんな変化があるかを確認する
ことが重要なのではないでしょうか?
ですから、
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こんな経緯・状態なのですが
これでいいのでしょうか?
私の質問の方向性は間違っていませんか?
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と質問・確認出来る環境を
自前で整えておくことは
どんなジャンルでも大切な事です。
ぜひ、あなたの周りで
症状を消してくれる人も大事ですが
症状が出続ける理由をなくしてくれる人
も大事ですので、
普段からアンテナを張っておきたいものです。
私のところでも、
診療現場で磨かれた情報を学ぶ場
まともな情報に触れられる場として
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犬猫の食事→ペット食育協会
犬猫の健康→ペットアカデミー
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をご用意しております。
ヘンな情報に出くわしても
惑わされないように
ぜひ、ご活用下さい!
追伸:
外耳炎をはじめとして
ヘンな情報が混じった情報に触れるくらいなら
まともな情報に触れまくりたい!
という方には
ペットアカデミーの教材をオススメします!
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必要な情報を探してみてください。