
胆泥症が不調の原因?胆嚢切除?
適切な対処をするための知識と考え方

先日の診療で
胆泥症と言われて二年以上
●薬
●療法食(?)
を処方されたが悪化し続けて
●胆嚢切除
を切り出されてハッと我に返り、
「このままではいけないのではないだろうか?」
と気付かれた方が診療にお越しになりました。
その方も勘違いしていらっしゃいましたが、
「胆泥症」とは「状況の説明」であって
根本原因でもなんでもないんですよね…
いろいろあったから胆泥症になっている
だけで、
改善すべきなのは
●胆泥症
と
●そうなった根本原因
の【両方】なのです。
なのに、「胆泥症」だけにフォーカスしたら
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ずっと同じ状態が続き
根本原因が増えて
時間の経過と共にこじれて
症状が悪化し
それがさらに進むと
後戻りできなくなる状態
===
になっても不思議ではないですよね…
この方も
「えらいこっちゃ!状態」
になってからお越しになったので
何もしなくて処理できるレベルになるまで
そこそこ時間がかかると思いますが
なんでも
症状が消えた!
だけで安心せず
そして、
症状が消えないから
今やっている事をもっと一生懸命やるのでもなく
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根本原因がどうなっているから
症状がどうなっているのか?
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を調べてもらう必要があるんですよね。
仮に症状が落ち着いた場合も
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根本原因も減って
症状が出続ける理由がなくなった
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から症状が消えたのか?
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症状すら出せなくなった
から症状が出なくなった
===
のかどうかを確認してもらう
って大事なんですよね。
でも、これって
飼い主さんにその意識があるかどうか?
が重要なので、
もし、何かあってから後悔したくないという方は
ぜひ!
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根本原因も減って
症状が出続ける理由がなくなった
かどうかもちゃんと確認する
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を習慣化していただきたいなと思っております。
ただ、なにを意識したらいいのか?
普段からどんなことを考えていたらいいのか?
って予備知識が無いとなかなかわからないですよね。
初めての仕事、初出勤日、先輩に
「解らない事があったら聞いて」
って言われても、何聞いたらいいのかすらわからないのと同じで…
ですから、なにかあったときに
●専門家の説明を理解出来る
●効果的な質問が出来る
両方の力を養うためには
普段から学んでおくことが重要です。
そして、実際の診療の現場で起こっていることを
現役の獣医師・獣医学博士から学べるペットアカデミーは
とても有益だと思いますので、
ぜひ、ご活用下さい。
ちなみに、
胆泥症の根本原因の「一つ」は
不適切な口内ケア
です。
口内ケアをしているのにヌルヌルや口臭が気になる場合は
自己流ではなく正確に口内ケアをやれるよう
診療で指導しておりますので、そんな内容はこちらで学べます。
診療にお越しになった飼い主さん達が後悔していることをまとめた内容はこちら