まずはじめに、
2010年12月に出版させていただきました
「かんたん!手づくり猫ごはん(ナツメ社)」ですが、
なんと、発売開始1ヶ月で増刷となりました。
そして、
「読者の知りたいことを予めアンケートで集めてそれに応える方式」
にご興味を持っていただいた
新聞社や出版社の取材も多数いただきました。
本当にありがとうございました。
第二弾などのオファーもいただいておりますので、
引き続きご質問を募集いたしております。
(※上記リンクの一番下とこのコラムの一番下より)
さて、今回は前回の続きです。
前回は、「猫には正常な警戒心がある」
というお話しをさせていただきました。
今回は、診療をしていると
よく伺う「行き詰まり」についてお話しをさせていただきます。
「うちの子、ササミを食べてくれないんです…。」
という陳情が少なくありません。
で、どうやって食べさせているのかを伺うと、
「お湯で湯がいて…」
とおっしゃることが多いので、
望む結果が得られないなら、違うことをやれ、なんでもいいから〜リチャード・バンドラー〜
の精神で、
「湯がいて食べないなら、油で炒めるとか、焼いてみたらいかがでしょうか?」
と申し上げます。
すると、
「あっ、それは気がつかなかったわぁ〜。」
とおっしゃることが多いです。
そして、帰宅して実践していただくと、
ササミを湯がいたら食べなかったが、
焼いたら喜んで食べた
というケースが本当によくあります。
つまり、香りや風味が湯がくことで薄まり、
食事として興味が持てなかっただけなのかもしれないというケースがあるのです。
「猫またぎ」
という言葉がございます。
元々は「魚好きの猫でさえ、またいで通りすぎる程、まずいさかな」という意味だそうです。
ここから、
「美味しくない食べ物」
とか、
「誰も取り合わないこと」
という意味になったようです。
確かに私の実家にいた猫も(彼はトウモロコシが大好きでした)、
美味しいトウモロコシはウニャウニャ言いながら食べていましたが、
甘くないトウモロコシは、ニオイをかいでどこかに消えていきました。
香りは非常に重要なのかもしれません。
ペットアカデミー講師 須崎恭彦
追伸:手段に執着すると、望む結果に到達しないことがあります。こだわるべきなのは方法・手段ではなく、結果です。そのためには、「工夫をしてみる」「簡単に途中であきらめない」という基本姿勢が大切なのではないでしょうか?
ところで、猫にしつけやトレーニングができるってご存じですか?しかも、エラー・レス(失敗がない)の方法を知りたい方はこちらにお進みください。