
いきなり質問ですが、
「19歳老犬の脚が震えてきました。
何を食べたら震えなくなりますか?」
という質問をいただいたら、あなたはどう思うでしょうか?
実は、人が質問をする際、大抵何かその心のど真ん中に
「何か前提として信じていること」
があり、それをベースに疑問が出てきます。
その「大前提」が正しいならばいいのですが、どこかできいてきた話だと、必ずしも正しいとは限りません。
先ほどの脚が震える老犬に何を食べさせたらいいのかとご質問された方は、
「何かの栄養が不足したから脚が震えているのかも?」
という大前提を自分で選択して中心に据え、その視点をベースに調べたら、栄養素で脚が震えなくなる(可能性がある)という情報をキャッチし、やってみたけれど上手くいかなかった…
これは、須崎に聞くしか無いという流れだったようなのですが、そもそも、その震えが「何かの栄養素が不足しているから震えている」かどうかすら解らないわけです。
獣医師広報板によりますと、
犬の19歳は人間では92歳に相当するとか…
(獣医師広報板 犬・猫と人間の年齢換算表より)
だったら、
「ちょっとぐらい震えるのは許してあげよう!」
「足腰弱ってきているかもしれないから、無理の無い範囲で散歩で足腰鍛えよう」
などの解釈で大丈夫なのではないでしょうか?
この様に、最初に
「脚が震えるのはいけないことだ→何かの栄養素が不足したから→何を補給したらいい?」
と考えてしまうと、望む結果に至らないことがあります。
そもそも、
「脚が震えるのはいけない?」
「脚が震えているのは、何かの栄養素が不足しているから?」
と、出発点から間違うと、大変なことになります。
最近話題の酵素の話にしてもそうです。
「酵素が必要だと聞きました」
「酵素は第7番目の栄養素だと聞きました」
「酵素で病気が治ると聞きました」
「生きた酵素と死んだ酵素があると聞きました」
などのご質問をよくいただきますが、その聴いた話が必ずしも正しいとは限らないのは、先も申した通りです。
例えば、口から入った酵素(タンパク質)は、他のお肉やお魚などのタンパク質同様、
酵素(タンパク質)→アミノ酸→吸収
と、もとの機能は残らない状態で「部品」として吸収され、体内で体内の事情で、必要に応じてタンパク質が合成されます。
ですから、元が酵素かどうかに関係なく、体内に吸収された時点で、酵素は酵素でなくなるんですね。
「いやいや、酵素由来のアミノ酸は、体内で酵素になるんですよ。」
という話もありますが、だとしたら、
最高の毛生え薬は、床屋や美容院で毎日大量に出てくる髪の毛で、ごはん代わりに髪の毛を食べていれば、毛が生えてくることに…
ならないので、その説も説得力がなくなる…
と、酵素に関する話には、いろいろ不思議な点がたくさんあります。
それらのことについてお話ししたセミナーをかつて開催しましたが、
大変大好評で、
「私は3年も何を信じていたのだろうか…」
「疑問に思っていたことが、全て解決できました!」
などの声を多数いただきました。
もし、あなたが、
●酵素を摂取すると健康になる
●酵素を摂取できないと健康を維持できない
●酵素を摂取するとアンチエイジングになる
などとお思いでしたら、
それを否定はしませんが、
一度こちらのページをご覧下さい。
きっと、その考えを大切にし続けるにしても、手放すにしても、自信を持てるきっかけになると思います。
ご参考になれば幸いです。