
先日、電話相談で、
「ペットアカデミーの結石DVDを視て、学んだ情報を実践してみたら、本当に結石が出なくなりました。ありがとうございました。
ところで、それと同時にてんかん発作も出なくなったのですが、何か関係があるのでしょうか?」
というご質問でした。
尿結晶に関しては、原因の再侵入が防げれば、通常改善するはずですし、
改善しない場合は、個々で何か原因が残っているか、次々新たに入ってくるか?
などが考えられます。
(※結石体質など存在しません!)
そして、
痙攣発作(てんかん発作と呼ばれている状態)は、
1.脳に問題がある
2.脳以外の所から脳に影響が波及している
ことなどが理由で、
「脳が異常興奮」
した状態です。
ですから、
これはあくまでも推測ですが、
生活の改善
→原因除去
→脳に異常信号が行かなくなった
のではないかと思います。
(※あくまでも推測ですが…)
この様なことをよく診療で経験させていただいております。
ですから、大学にいた頃は
「痙攣発作は治らない病気でコントロールするしかない」
と思っておりましたが、この様なことを診療で経験させていただいたので、今では「必ずしもそうではない」んだなと解釈しております。
例えば、ここで状態が悪化するとしたら、
それは
「悪くなった」
のではなく、
「隠れていた課題が表面に出てきた」
わけですから、
「あっ、そこに解決すべき課題があったのね」と解釈すればいいだけの話で、
「●●の食材を食べたら病気になった!」と騒ぐ話ではありません(騒いでもいいのですが)。
人は、最初にかけたメガネを通してものを理解し、観察する様になります。
ですから、どんな情報に接するかがとても大事ではあるのですが、もっと大事なのは、いつでも冷静に分析が出来る
「柔軟性」
をもっておくことではないかと思います。
生き物はロボットではないのですから…。
尿路結石症では、尿pHの変化を伴いますが、尿pHが変化したから結石になるのではなく、何かがあって、尿pHの変化と尿結晶・結石ができるという理解が非常に重要です。
それを考慮せずに、つまり、尿pHだけをコントロールして、尿pHが変化した理由をそのままにすると、
薬を飲んでいるときは尿結晶が出てこないけれど、クスリを止めると結晶が出てくるので、「これは、結石体質ですね」という表現が説得力を持ち、
「結石体質」がある様に見えるんですね。
正しい理解は非常に重要です。
そんな理解の一助に、
「がんばる飼い主さんを応援する犬猫の尿路結石症セミナー」
をご活用下さい。