
死者に対する最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ。
by レーントン・ワイルダー
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ペットが亡くなると、
「私の力不足で…」と
ご自身を責める飼い主さんが多いのですが、
本当にそうでしょうか?
確かに、ペットが何らかのサインを出していて、それを見逃した可能性はゼロではないかもしれません。
しかし、いつもそばにいる飼い主さんが気付かない様な微妙なサインであれば、それは仕方ないことだったのではないでしょうか?
まず、飼い主さんは獣医師ではありません。
仮に飼い主さんが気付けたとしても、重症な場合の対処は飼い主さんには無理です。
また、何か勉強して将来的に察知できるようになったとしても、必要な対処をしてもらえる獣医師の所に連れて行けなければ克服は難しいものです。
そして「その時点」でベストを尽くした結果の「死」であれば、それは仕方の無いことだと思います。
人はどんな立場でも完璧ではありません。
獣医師とて、完璧を目指して日々精進しておりますが、完璧ではありません。
何をするにしても限界はあります。
飼い主さんが振り返って、「もっとできることがあった」のならば、悔しいお気持ちになるのはわかりますが、
えてして急に亡くなる様な状況では、獣医師の緊急処置とて、救えたかどうかはわかりません。
大切なペットが急に亡くなったことで、心に空いた穴が埋まるまではそれなりに時間もかかるでしょうし、
また、悲しい気持ちを押し殺すのは大変難しいことです。
しかし、だからといって、
ご自身を責めたりするのは、
どうか、どうか、お止めになってください。
それよりも、共に暮らした楽しい時間を振り返り、お互いの生ある一時期に、時間を共有出来たことに、感謝の気持ちを伝えてあげてください。
「一緒に過ごせたこと、ありがとう。」
その一言で、ペットも安心して虹の橋を渡れるのではないでしょうか?
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先日、仕事で忙しかった飼い主さんで、愛犬が突然具合が悪くなり、たった一日で亡くなった
というケースがございました。
そんなとき、飼い主さんは、ご自身を責められることが多いものです。
確かにいろいろなご意見もおありでしょう。
中には、その悲しみの最中にある方に無神経きわまりないのですが、厳しい言葉を浴びせる方もいらっしゃいます。
しかし、どんな家庭にも事情があり、タイミングがございます。
人も犬も、猫も、フェレットも、死亡率100%!
諸行無常で、いつか必ず生命の終わりがやって来ます。
仮に何も出来なかったとしても、「死んでしまえ」と思って放置していたわけではなく、それはそれで「できる限りでのベスト」を尽くしていての結果です。
周りもそんな事情の方を責めたりせず、そして、ご自身でも責めたりしないことを切に願います。
余計なお世話かもしれませんが…。
追伸:もし、我が子が亡くなったときに、自分がペットロス状態になり、
虹の橋を渡る途中の我が子がふと振り返ったときに「飼い主、大丈夫か…?」と不安にさせてしまいそう…
と思う方は、
知識で回避出来ることがございます。
ぜひ、元気なうちに、いつか来る「別れ」と「その時の心構え」について、学んでおいてください。
須崎がお伝えする、飼い主さんの不安を解消して、ペットロスにもならない講座