
「うちの子は皮膚が弱いので、すぐ皮膚に症状が出るのです」
こんな声をよく耳にしたり、目にしたりします。
しかし、その認識は正しいのでしょうか?
そもそも、なぜ皮膚病は治りにくいという印象を持つ方が多いのでしょうか?
・皮膚が悪いのでしょうか?
・何かを塗らないといけないのでしょうか?
・炎症を落ち着かせることが最優先課題なのでしょうか?
・痒みを減らしさえすればいいのでしょうか?
・アレルゲン検査で陽性になったものを避けさえすればいいのでしょうか?
みんながこういうことを考えて、日々、対応していますが、なかなか治りにくいのが現状です。
そんなときは、発想を変えてみることで、突破口が開けるかもしれません。
・皮膚は正常かも?
・皮膚バリア機能を低下させるような問題が皮膚とは別のところで生じているのかも?
・皮膚バリアを突破する異物に対して正常に白血球が対応しているだけかも?
・皮膚が痒くなるような信号が、他の場所で起こっている問題から送られているかも?
という発想をしてみて、
●皮膚のケア
●問題部位のケア
の両輪で取り組んでみたらどうなるだろう?
須崎動物病院では、ペットの皮膚病の原因療法として、そんな風に取り組んでおります。
皮膚の症状は、根本原因が解決できているかどうかのモニターとして残しておくのですが、根本原因が落ち着くと、皮膚の状態が変わってくることを日々経験させていただいております。
そんな内容を、「ペットの原因療法 皮膚病編」として、開催させていただきました。
いただいたご感想の一部をご紹介いたしますと…。
症状が出ているという事は、体内での異物を除去する活動が行われている状況であるという事。
調整能力をしっかりリセットかけてあげれば改善される可能性も高いという事が更に理解出来ました。
白血球は異物と戦うために有り、生物が本来持ち合わせている機能、ステロイド等で、その場だけの抑えは完全治療にはなっていない。
何故、その様な原因が有るのか?視点を変え対応する事が重要な事も勉強になりました。
人もペットも同様で、元々体質は同一でありながら、生活リズムに依って(食事や薬などの)変化してしまう、そうなる前にの予防と自然療法では厳しくなってしまった際の獣医診断を上手に活用し、今後につなげていければ良いと感じました。
齋藤さま
今日はありがとうございました。
アレルゲン検査のことがわかってすっきりしました。
免疫を高めよう!!とずっと思っていましたが、異物の量だとわかってよかったです。
自分も健康にならないとです。
水分と運動が大切だとあらためてわかりました。
仲よく運動しようと思います。
Aさま
『ペットの健康のために』と受けたセミナーですが、飼い主が健康でないのにペットの健康はありえないですね。自分に色々症状があるので、まず体を治さないとと思いました。
カン違いも、間違った質問も自分の中でたくさん発見できました。
調べてくれるところに連れていける飼い主になります。
奥田さま
マラセチア性皮膚炎との診断を受けており、なかなか治らないので困っておりました。
今回セミナーを受講して、皮膚の事しか考えておりませんでしたが、内部にも関係している事が分かり、大変勉強になりました。
そしてまさか飼い主からの影響もあるなんて…。
びっくりでした。
今後の治療に大変役立つセミナーでした。
ありがとうございました。
匿名希望さま
面白い!一つ一つが面白い!今までの事がまとまってきました。
消化・吸収が出来てきました。
「アレルギーは腸で治す」という本も読んでから、腸内細菌を整えだして、毛も生えかゆみも消えたのは、その子には当たっていたのでしょうね。
体全部がボロボロ、何が起きてもおかしくない体でしたが・・・。
本当に頭悪いんですが、少し脳活発になりました。
楽しいです!一言一言が楽しいです!
皮フ悪い子に出会って勉強させて頂いています。
終わる事がない勉強楽しいですね。
毛が生えてきた、カユミが治まった時の喜びは絶対忘れません。
彼女が残してくれた大切な勉強で続けています。
トレーニング、グルーミングをしてよく飼い主さんに聞かれますが、獣医さんに当たり障りないよう話がもっと出来たら、犬も飼い主さんも幸せになれたらな〜と思います。
目に見えている症状よりも根本原因。
匿名希望さま
10年近く先生の本を見ながら手作り食をしてきましたが、本だけではわからない事も、今日たくさん勉強できました。
何もわからなくて、アレルゲンテストもしたし、かゆみをおさえるために、減感作療法やミクロスポリンを飲んだり、ステロイドを長年飲み続けてきましたが、ステロイドは徐々に減らして今年の1月に飲むのをやめられました。
薬を飲まなくなった今もかゆみは残りますが、薬を飲む程ではないので、今後はツルツルになってしまっている身体が、毛がボウボウになるようにしたいと思っています。
バイオレゾナンスを取り入れてはいないようですが、東洋医学・漢方・ホメオパシー・フラワーレメディー・鍼灸をしている病院をみつけたので、そこに今後は通うつもりです。
須崎先生に一度診ていただけたらいいなと思ってますので、10月か11月いらっしゃる時は頑張って予約をとりたいです。
今回は参加して良かったです。
ありがとうございました。
Sgさま
昨日・今日とセミナーを聞いて、出来る事は色々して来たつもりで居ましたが・・・
まだまたやれる事があることに気付かせて頂きました。
身の回りから出来る事から帰ったら直ぐに実践してみようと思います。
10年以上も戦って来ましたが…
あきらめずにこれからも原因を取り除ける様にがんばります。
2日間ありがとうございました。
10月か11月の来道の際、診察してもらえる様気を付けます。
三宅さま
愛犬の"皮膚バリア機能弱いネ"と言いながら食事をかえたり、乾燥してカサカサの肌にクリームを塗っていました。
治らないはずと思いました。
原因(膿皮症と言われています)を見つけるのは難しそうですが、治らない理由が分かって良かったです。
長い間疑問だったアレルギー検査のお話が、聞けて良かったです!
まわりに検査している方が本当に多く不安でしたが、詳しく教えていただきありがとうございます。
河原さま
皮膚の原因も腸や内臓にあることを、なんとなくでしか知らなかったので「なるほどな。」と理解することが出来ました。
特にアレルギー検査については、本当に驚いてしまい、しばしボーゼンとしてしまいました。
環境除菌についてもう少し詳しく知りたいです。
本間さま
いうご感想をいただきました(掲載可の方のみご紹介)。
もちろん、辛い症状を何とかしたいのは、飼い主さんも私たち獣医師も同じです。
しかし、ボヤに反応した火災報知器がウルサイといって、火災報知器を止めて、ボヤをそのままにするのは、あまり得策では無いと考えております。
これからも、「根本原因が取り除けたから、皮膚症状が落ち着いた」という原因療法を実践していこうと思います。
もし、そんな「皮膚病の原因療法」についてご興味のある方は、ぜひ、こちらをご活用下さい。