
世の中には、ペットに限らず様々な分野で、様々な意見があり、その結果「どれを信じたらいいのかわからない…」という方が、どのジャンルにもいらっしゃいます。
私も、ペットやヒトの健康に関する情報はそれほど悩みませんが、他の専門性の高い分野では、その道のプロに相談することがよくあります。
それは、自分の持っている情報量が少ないのではないか?集めた情報が偏ってはいないか?を総合的に判断してもらえるのは、その道のプロしかいないと考えているからです。
では、「悩める飼い主を卒業する」ためには、どうなったらいいのでしょうか?
それはとてもシンプルで、
●質の良い情報を
●沢山入手し、
●視点と選択肢を増やす
ことです!
そして、その判断と行動が今の自分にとって適切かどうかを判断してもらうプロと繋がっていることもとても重要です。
そこで、私が普段心掛けていることが「迷わない基準」になればと思い、ご紹介いたします。
私は、日々、診療業務の他に、英語の論文を大量に読んでおります。
なぜ、大量に読む必要があるのでしょうか?
この記事をお読みの方の中には
「厳選された論文だけ読む方が効率良いじゃん!」
そんな風に思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、効率を考え始めると、思わぬ落とし穴に落ちることになるのをご存じでしょうか?
基本的に「知識は力」ですが、中途半端な知識は思考に制限をかけ、判断を間違わせ、それが行動に影響して、望まない結果に繋がるなど、害にしかならないこともあるのです。
情報は制限せずに沢山接した方がいいと考える理由は、
●人生は問題解決の連続で、
●人生の質は問題解決力の質であるから、
●問題解決力を高めることが重要で、
●問題解決力を高めるためには、視点と選択肢を増やすことが重要で、
●そのためには、情報を制限すると、思考が固定化されるため、問題解決力が制限される
という理由からです。
もちろん、世の中の全ての情報に触れるわけにはいきませんが、少なくとも、「情報を制限」するのは、基本的に好ましいことではありません。
そして、キチンとした情報を大量に読むことで、いろいろな考え方に触れることができます。
沢山読むことによって、両極端がわかる様になります。
そして、平均的な情報もわかります。
これを、情報を制限してしまうと、大抵「自分の認識に近い情報」を入手するようになり、そうでない情報を批判するようになりがちです。
そして、自分が「正解」と思っていることが実は「極端な話だ」ということに後で気付くことは珍しいことではありません。
情報を制限することは、視点や選択肢を狭める点においても、問題解決力の低下に繋がり、やはり好ましいことではありません。
沢山読んでいると、
「この情報は、こういう立場の人が、こういう視点で書いたものだな。」
ということがわかる様になるので、
「どれを信じたら良いの?」
という迷いが無くなります。
そうなると、新しい情報が出てきても、考え方の枠組みが出来上がっているので、それほど影響されなくなります。
この様な理由から、様々な立場の方々の情報に沢山触れることは、迷いを無くす上でとても重要なのです。
しかし、沢山読もうとしても、知的なスタミナが不足していると、息切れしがちです。
これは、少しずつ読む量を増やしていって、耐えられるようになるしかありません。
世の中は、知的スタミナがないと損をすることもあるので、一生役立つスキルとして、がんばることをおすすめします。
一見わかりやすい情報に飛びついて、後悔する方が診療にはよくいらっしゃるので、そうならないためにも、普段から沢山情報を仕入れるということがとても大事なのです。
そうは言っても、時間が限られている方がほとんどです。
私の様に、朝から晩までペットの栄養学や病気の学びを深めることが出来る方は少ないものです。
飼い主さんの大半は、その様な方なのではないでしょうか?
となると、限られた時間で視点と質の良い選択肢を増やす方法は無いかと、聡明な飼い主さんはお考えになると思います。
それは、
●情報源が学術論文で
●実際の診療もやっており
●問題解決した実績があって
●相談を有料でやっているプロ
に教わるのが一番です。
例えば当院にお越しになる飼い主さんで、二年以上も悩んでいたことが、診療中の質疑応答で30秒で解決するなどということはザラなのです。
万能な方法が無いということは、万能な情報もありません。
ですから、長年悩んでいらっしゃることは、新しい視点や、今まで考えたこともないような選択肢で解決する可能性があるのです。
だとしたら、独りで悩み続けるより、経験豊富なプロに個別のケースでアドバイスをもらうのが一番なのではないでしょうか?
ペットアカデミーでは、悩める飼い主さんの視点や選択肢を増やすために、H17(2005)年6月1日にスタートしました。
須崎が普段、英語論文で学んでいることを、わかりやすく伝えております。
もし、
●情報源が学術論文で
●実際の診療もやっており
●問題解決した実績があって
●相談を有料でやっているプロ
の幅広い知識を学んで、悩んでいる時間を減らしたいという方は、ぜひ、ご活用下さい。
2016年10月号から、「手作り食反対派が誤解していること」を、レギュラー教材で学んでいただいております(いつまで続くかは不明)。
ぜひ、この機会を活かして、悩んでいる時間を減らして下さい。