
どこでそんな話になっているのかわかりませんが、
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「春になると、てんかんの子が増える」って本当ですか?
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というご相談が春になると寄せられます。
私の診療経験からは、年中けいれん発作を引き起こす子は連れてこられますから、特段春が多いという印象はありませんが、もし仮にそうだとしたら、当然のことながら何か理由があるはずです。
痙攣とてんかんはどう違うのかというような基本的なことはまた別の機会にお話しするとして、ここでは
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脳の異常興奮による「自分の意志によらない筋肉の収縮」
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が起こる原因の「可能性」についてお話しをさせていただきます。
何事もそうですが、問題を解決する力を高める事はとても重要です。
問題解決力を高める秘訣は「選択肢を増やす」ことにあります。
方法が一つしかないのはどうにも心許なく、それが機能しなくなれば手詰まりになるわけです。
方法が一つというのは、一見わかりやすいのですが、問題解決力という点ではあまり好ましくはありません。
しかも、「症状を抑えるだけ」なら、なおのこと「その裏」で「原因が増えている」「可能性」があるのです。
では、けいれん発作やてんかんの原因は一体どこにあるのでしょうか?
あたりまえですが、けいれん発作やてんかんといった症状・病気は、脳そのものの異常興奮によって引き起こされます。
ここで問題にしたいのが、その「脳の異常興奮」が
●脳そのものが原因なのか?
●脳以外の所から脳に影響が及んだのか?
のどちらなのかということです。
西洋医学的な検査で調べてみたところ、特に大きな問題が無かったという犬猫のチェックを飼い主さんに依頼されることがあります。
「こんな症状が出るのに、原因不明なんてあるか!」
というお気持ちからのご依頼です。
何でも万能な方法はなく、どちらにしても限界はございます。
ですから、飼い主さんのお気持ちはわからなくはないのですが、「原因不明」なことはあるのです。
もちろん、「不明」なだけで、存在しないわけではないのです。
必ずあります。
ただ、その手法では探れなかったというだけの話です。
では、須崎動物病院の原因療法ではどうでしょうか?
もちろん、脳そのものに原因があることもあるのですが、調べてみると、
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脳以外に強烈な原因があり、その影響が脳に及んでいる
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ことがあります。
この場合、検査で脳に異常は見られませんから「原因不明」と判定されても仕方ないと思われます。
ちなみに須崎動物病院では、
●どの部位に
●どの程度の異常があって
●何を使ったら
●その原因を減らせそうか?
も探れますし、
もっと大事な
●症状は落ち着いたが、その場所から「原因」は減ったのか?
も探れますから、処置の止め時も探れます。
大抵の方は、
●症状は消えたものの
●まだ原因は減りきっていない
状態で処置を勝手に止めるので、当然の結果として再発することになりがちです。
そんな思いをせずに済むのが、原因療法の良いところでもあります。
では、なぜ、春だけ症状が出るなんていうことになるのでしょうか?
もし、脳に「腫瘍」などの根本原因があるならば、春だけ腫瘍ができて、他の季節はしぼむということを考えなければなりません。
そんな可能性はゼロでは無いかもしれませんが、可能性としては高くはないと思われます。
だとすると、春の黄砂・偏西風の影響で
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風が吹けば桶屋が儲かる
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のごとく、脳に影響が及んでいるのかもしれません。
実際、春だけけいれん発作を引き起こすという犬や猫を見てみますと、他の時期と比べて身体のどこかに
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白血球と異物の闘い
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とおぼしき部位があるものです。
その原因を取り外すべく処置をしますと、
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●その部位が落ち着き
●なぜか痙攣発作も出なくなった…
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「ことがある」のです!
もちろん、けいれん発作やてんかんの原因が全て脳以外にある!と申しているわけではありません。
しかし、そんなこともあることを知っておくことは、選択肢の一つとしては有益なのではないでしょうか?
そうすると、「具体的にどんな原因が?」という質問が頭に浮かぶと思います。
残念ながら、決まり切った原因も、原因部位もありません。
こういうことは、
●どの犬猫も原因や状況がほとんど一緒
なことと、
●個体差がありすぎてひとくくりにできない
こととがあります。
このケースは後者です。
もし前者なら、私以外でも探って答えを出していると思います。
ですから、お近くの原因療法に取り組む獣医師に調べていただき、本当に薬をのみ続けるしかないのか?それとも、根本原因が無くなれば悩みは減るのか?を判断していただけたらと思います。
もちろん、私は「薬をのむべきではない!」と申し上げているわけではありません。
そんなことがあるという事例の紹介をしているだけでございます。
人が何かに悩むとき、大抵打つ手がなくなっていたりします。
打つ手がなくなるということは、選択肢がもうない…という状況です。
ということは、悩んだら選択肢を増やすことが悩みを減らしたり解消するための重要なポイントといえるでしょう!
では、その選択肢を増やすにはどうしたらいいでしょうか?
選択肢を増やすには、視点を増やすことが大事です。
悩んでいる方は視点の自由度がほとんど無く、
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これ以外の方法・考え方は受け入れませんし、聴きたくもありません!
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というお立場を取っていらっしゃることが少なくありません。
この状態の方は「まだお手伝いするタイミングではない」と判断して、ときがくるまでお待ちします。
選択肢を増やすタイミングの方は、吸収できるものはどんどん吸収して視点を増やし、いろんな選択肢を受け入れられる様に準備しておきたいですね。
しかし、大抵の方は、いざという時に知識があれば何とかなるだろうと思う方が多い様ですが、いざという時は焦って頭が真っ白になって、
「わかんなぁーい」
「今頭にはいらなぁーい!」
「判断できなぁーい!」
「むりですぅー!」
「今、それどころじゃなぁーい!」
という返答が返ってくるものです。
そんな時にこう思うのです。
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だから、普段の余裕のあるときに視点と選択肢を増やしておけとあれほど…
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しかし、問題を解決出来なかったことで学べたことや機会を奪うのも申し訳ないので、余計なことをお伝えするのは控えておりますが、もし、
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いやっ!そんな知らない事で損をしたり、判断ミスをしてうちの子を死なせたりしたくないので、可能な限り選択肢を増やしておきたい!だから、通常の情報とは違う視点の情報をぜひ、教えてください!
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ということでしたら、ぜひ、ペットアカデミーをご活用下さい。
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ところで、
「しっかり学びたいのに不安が募って、学んだ情報が頭に入らない・・・」
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